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大阪市東成区 森ノ宮・玉造の歯医者 須田歯科のブログ。臨床や臨床を離れた日常生活で見たこと・聞いたこと・感じたことなど・・

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2008.09.24 Wed
乳歯の役割には、永久歯と同様、咀嚼(そしゃく=食べる)・嚥下(えんげ=飲み込む)・発音・審美(しんび=見た目)などがありますが、永久歯が生えてくるためのスペースを確保する、という大切な役割もあります。

したがって、生理的に乳歯が抜ける時期よりも早期に乳歯が抜けてしまうと、その後に生えてくる永久歯が正常な位置に生えてくることができないため、歯並びの異常の原因になることがあります。

乳歯を早期に失った場合、失った部分の永久歯が生えてくるまでには通常より期間がかかりますから、永久歯が生えてくるまで、スペースを人為的に確保しなければなりません。このスペースの確保の事を「保隙(ほげき)」と言い、文字通り隙間を保つ治療の事です。

保隙にはいろいろな方法がありますが、複数の乳歯を左右で失った場合は、スペースの確保だけではなく、咀嚼機能の回復もしなければならないので、子供用の部分入れ歯(小児用義歯)を使用することになります。

今回ははそのようなケースを紹介します。7歳の子供さん。
パノラマレントゲンの画像。下顎の左右の乳歯の奥歯が虫歯でほとんどその姿を失っています。
c-panorama.jpg

パノラマレントゲンの左(向かって右)を拡大したところ。白文字のアルファベットが乳歯、青文字の数字が永久歯です。下顎で生えているのは1.2.6の3本。3.4.5.7はまだ根っこができていないのがわかります。また、上の4,5はそれぞれD,Eの根元で生えかわりに向けてスタンバイしているのがわかります。下のEは虫歯でほとんど無くなり、かけらのようなものしか残っていませんので抜歯となります。Eは生理的には10~11才くらいで5と生えかわりますから、無くなるのが3~4年早すぎることになります。下の6番(第一大臼歯=6才臼歯)は時期としては正常に生えていますが、Eが無いため、すでに前に倒れ始めています。このままだと5の生えてくるスペースが減っていくことが予想されます。
c-dent4.jpg

パノラマレントゲンの右(向かって左)を拡大したところ。こちらはD,Eがかけらのように残っているだけです。こちらの方もDとEの支えを失った6が前に倒れてきています。
c-dent5.jpg

抜歯後の下顎の状態。
c-dent2.jpg

小児義歯。保隙を目的とした小児義歯は子供さんでも簡単に取り外しできることや違和感が少ない(=入れてられる)ことが大事ですから、通常、このようにバネのないノンクラスプタイプの部分入れ歯になります。案外抵抗なく受け入れてくれます。私の手作りです。
c-dent1.jpg

装着したところ。これでかみ合わせの回復と永久歯の生えてくるスペースを確保できます。
c-dent3.jpg

この様なケースで保隙をしないと永久歯の生えてくるスペースが足りないため、永久歯がきれいに並ばす、かみ合わせ、発音、見た目など、様々な悪影響が出ることが予想されます。また、矯正治療ということになれば、保隙装置より金銭的な負担が大きくなります。

保隙には小児義歯以外にもケースに応じていろいろな方法がありますので、早期に乳歯を失った場合は、早めに治療を受けさせてあげてくださいね。


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