2008.08.04 Mon
健康保険の前歯のカブセモノ、「硬質レジン前装冠」の症例です。「硬質レジン前装冠」は保険診療上のルールで、前歯つまり糸切り歯から糸切り歯の範囲でしか適用されません。
「前歯のかぶせものの形と色が変なので新しく作り変えて欲しい」。50代女性。
このケースでは前歯4本をやりかえます。先がすり減って元々は見えないはずの金属のフレームが露出し始めています。

装着後。キレイに仕上がりました。

かみ合わせの方向から見たところ。内側に金属のフレームがあり、表側の見える部分に硬質レジンが貼り付けてある(=前装している)のがわかると思います。

さらに裏側から見たところ。この金属の部分に下の歯が咬み込みます。この部分が硬質レジンだとすぐに割れてしまいます。すべて真っ白な「硬質レジン前装冠」は耐久性上、無理だということです。

再び前から。クリックで拡大します。

硬質レジン前装冠のメリットは保険がきくので廉価で見た目の回復ができる、ということです。
デメリットは年数がたつと変色する、着色する、欠ける、割れる、すり減る、などです。
硬質レジンはあくまでも樹脂ですから、表面に傷がつきやすく、喫煙する方や、コーヒーやワインなど色素の多い飲み物をよく飲む方では着色が早くなります。
変色や耐久性に関してはメタルボンドやオールセラミック、オールジルコニアの方が優れているのは言うまでもありません。
「硬質レジン前装冠」については当ブログで以前に
4月の診療より-硬質レジン前装冠という記事でも紹介していますのでご参考までに。
「前歯のかぶせものの形と色が変なので新しく作り変えて欲しい」。50代女性。
このケースでは前歯4本をやりかえます。先がすり減って元々は見えないはずの金属のフレームが露出し始めています。

装着後。キレイに仕上がりました。

かみ合わせの方向から見たところ。内側に金属のフレームがあり、表側の見える部分に硬質レジンが貼り付けてある(=前装している)のがわかると思います。

さらに裏側から見たところ。この金属の部分に下の歯が咬み込みます。この部分が硬質レジンだとすぐに割れてしまいます。すべて真っ白な「硬質レジン前装冠」は耐久性上、無理だということです。

再び前から。クリックで拡大します。

硬質レジン前装冠のメリットは保険がきくので廉価で見た目の回復ができる、ということです。
デメリットは年数がたつと変色する、着色する、欠ける、割れる、すり減る、などです。
硬質レジンはあくまでも樹脂ですから、表面に傷がつきやすく、喫煙する方や、コーヒーやワインなど色素の多い飲み物をよく飲む方では着色が早くなります。
変色や耐久性に関してはメタルボンドやオールセラミック、オールジルコニアの方が優れているのは言うまでもありません。
「硬質レジン前装冠」については当ブログで以前に
4月の診療より-硬質レジン前装冠という記事でも紹介していますのでご参考までに。
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