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大阪市東成区 森ノ宮・玉造の歯医者 須田歯科のブログ。臨床や臨床を離れた日常生活で見たこと・聞いたこと・感じたことなど・・

2009.12.05 Sat
歯が大きな虫歯や歯周病、あるいはヒビが入ったり割れたりしてどうしても保存不可能な場合、残念ですが抜歯となることがあります。

抜歯した歯の両隣に健康な歯がある場合、抜歯後の治療法として大きく分けて3つあります。
それぞれの治療法の特徴、メリット・デメリットをざっくり書くと以下のようになります。

1.ブリッジ
両隣の歯を削って歯型をとり、連なった形の歯(ブリッジ)を装着します。取り外し式ではなく、セメントで固定してしまう方法です。材質の違いにより健康保険、自費の両方があります。 →メリットは固定式であり、自分の歯のように咬めること。デメリットは両隣の歯を削らなければならないこと。歯間ブラシを使って掃除をする必要があること。

2.部分入れ歯
両隣の歯に金具などで入れ歯を固定する方法。材料、設計の違いで健康保険、自費の両方があります。 →メリットは両隣の歯をほとんど削らないで済むこと。デメリットは取り外し式で管理が必要であること。金具や人工の台座に違和感が出やすいこと。

3.インプラント
チタン製の人工歯根を骨の中に埋め込み、その上にカブセモノをして失った歯を回復させる方法。 →メリットはブリッジのように両隣の歯を削らないこと、入れ歯のように取り外し式ではないこと。デメリットは骨を削ること、健康保険がきかないこと。
  
あと、抜いた後放置するという方法もありますが、支えを失った隣の歯が徐々に前に倒れてきたりして、結局は後日、より複雑な治療が必要になることが多く、メリットはないでしょう。

さて、今回のケースは、根っこに大きな虫歯ができていて顎の骨の所まで虫歯が進行し、ヒビが入ってるため保存が困難で抜歯になりました。抜歯の前に上記のような3通りの治療法とメリット・デメリット、費用等を説明した結果、インプラントによる治療を希望されました。20代女性。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
抜歯後直ちにインプラントを埋めるのでなく、骨にあいた穴がキレイに埋まるまで数ヶ月待つ必要があります。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
その間に奥の歯が手前に倒れてこないよう、この様な簡単な部分入れ歯を入れてもらいます。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
装着したところ。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
インプラントオペ時。上が埋入直後。下が縫合後。このようなケースですと大体30~40分で終了です。インプラント相当部の歯肉のパンチアウトはしていません。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
今回使ったインプラント。1ピースタイプ。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
術後約1~2ヶ月で歯ぐきはこの様にキレイになります。歯周ポケットは全周で1~2ミリ。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
メタルボンド・クラウンを装着してフィニッシュ。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)

このように中間部の歯がなくなった場合は、両隣の歯を触らない治療法=インプラントが最も適した治療法だと思います。治療がシンプルであれば予後も期待できます。

当院のインプラントの解説ページはこちらです。
http://sudashika.jp/implant.html

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