2009.06.06 Sat
歯の衛生週間ですし、たまには歯の話でも。。今回はメタルボンド・ブリッジの症例です。
虫歯や歯周病で歯が抜けた、あるいは抜いた場合のその後の治療法は大きく分けて3つあります。

それぞれの治療法の特徴、メリット・デメリットをざっくり書くと次のようになります。
虫歯や歯周病で歯が抜けた、あるいは抜いた場合のその後の治療法は大きく分けて3つあります。

それぞれの治療法の特徴、メリット・デメリットをざっくり書くと次のようになります。
1.ブリッジ
両隣の歯を削って歯型をとり、連なった形の歯(ブリッジ)を装着します。取り外し式ではなく、セメントで固定してしまう方法です。材質の違いにより健康保険、自費の両方があります。 →メリットは固定式であり、自分の歯のように咬めること。デメリットは両隣の歯を削らなければならないこと。
2.部分入れ歯
両隣の歯に金具などで入れ歯を固定する方法。材料、設計の違いで健康保険、自費の両方があります。 →メリットは両隣の歯をほとんど削らないで済むこと。デメリットは取り外し式であること。金具や人工の台座がどうしても違和感があること。
3.インプラント
チタン製の人工歯根を骨の中に埋め込み、その上にカブセモノをして失った歯を回復させる方法。 →メリットはブリッジのように両隣の歯を削らないこと、入れ歯のように取り外し式ではないこと。デメリットは骨を削ること、健康保険がきかないこと。
あと、自家歯牙移植といって自分の歯(親知らずなど)を抜いてきて欠損部に移植する、と言う方法や、欠損部を放置するという方法もありますが、前者の場合、移植できる歯が無ければ出来ませんし、後者の場合は後日、より複雑な治療が必要になることが多く、現実的では無いでしょう。
さて、今回は上の3つの治療法のうち、審美性の高いセラミックを利用したメタルボンド・ブリッジで治療したケースをご紹介します。50代男性。もともと健康保険の金属のブリッジが入っていましたが、白い歯にしたい!ということでメタルボンド・ブリッジに置き換えることになったケースです。

右上の5,6,7番目の歯のブリッジ。6番目の歯が欠損しています。2つ見える銀色の突起はリムーバブルノブといって仮止め用のモノです。本止めの時に除去します。

模型上で横から見たところ。ブリッジ=橋、のようになっているのがわかるでしょうか?

模型からはずしたところ。

ひっくり返して見たところ。「メタル」ボンドのメタル部分である金属のフレームが入っているのがわかります。真ん中の6番目の歯は欠損している部分なので、両端の歯のようにコップをひっくり返したような歯にかぶさる部分がありません。両端の金属部分は歯にくっつきやすいようにサンドブラスト処理をしてありますので艶消し状態に見えます。

かみ合わせの方向から見たところ。

実際の口の中で。いったん仮止めして数日間実際に使っていただき、ちゃんと咬めるか?食べかすがつまらないか?違和感は無いか?など確認してもらいます。問題が無く、納得された時点で本止めします。重要なステップです。

横方向から見たところ。ミラー像。中に金属のフレームが入っていることを感じさせない自然な仕上がりだと思います。

最近ではジルコニアという素材を用いた金属を一切使わない最先端のブリッジもあります。
メタルボンドよりもさらに審美性に優れます。(参考→9月の診療より-審美歯科-ジルコニアクラウン)
当ブログの審美歯科(メタルボンド)のカテゴリー(他の記事)は→こちら
当院(須田歯科)の審美歯科の解説ページは→こちら
白くてキレイで長持ちする歯をあなたに!
両隣の歯を削って歯型をとり、連なった形の歯(ブリッジ)を装着します。取り外し式ではなく、セメントで固定してしまう方法です。材質の違いにより健康保険、自費の両方があります。 →メリットは固定式であり、自分の歯のように咬めること。デメリットは両隣の歯を削らなければならないこと。
2.部分入れ歯
両隣の歯に金具などで入れ歯を固定する方法。材料、設計の違いで健康保険、自費の両方があります。 →メリットは両隣の歯をほとんど削らないで済むこと。デメリットは取り外し式であること。金具や人工の台座がどうしても違和感があること。
3.インプラント
チタン製の人工歯根を骨の中に埋め込み、その上にカブセモノをして失った歯を回復させる方法。 →メリットはブリッジのように両隣の歯を削らないこと、入れ歯のように取り外し式ではないこと。デメリットは骨を削ること、健康保険がきかないこと。
あと、自家歯牙移植といって自分の歯(親知らずなど)を抜いてきて欠損部に移植する、と言う方法や、欠損部を放置するという方法もありますが、前者の場合、移植できる歯が無ければ出来ませんし、後者の場合は後日、より複雑な治療が必要になることが多く、現実的では無いでしょう。
さて、今回は上の3つの治療法のうち、審美性の高いセラミックを利用したメタルボンド・ブリッジで治療したケースをご紹介します。50代男性。もともと健康保険の金属のブリッジが入っていましたが、白い歯にしたい!ということでメタルボンド・ブリッジに置き換えることになったケースです。

右上の5,6,7番目の歯のブリッジ。6番目の歯が欠損しています。2つ見える銀色の突起はリムーバブルノブといって仮止め用のモノです。本止めの時に除去します。

模型上で横から見たところ。ブリッジ=橋、のようになっているのがわかるでしょうか?

模型からはずしたところ。

ひっくり返して見たところ。「メタル」ボンドのメタル部分である金属のフレームが入っているのがわかります。真ん中の6番目の歯は欠損している部分なので、両端の歯のようにコップをひっくり返したような歯にかぶさる部分がありません。両端の金属部分は歯にくっつきやすいようにサンドブラスト処理をしてありますので艶消し状態に見えます。

かみ合わせの方向から見たところ。

実際の口の中で。いったん仮止めして数日間実際に使っていただき、ちゃんと咬めるか?食べかすがつまらないか?違和感は無いか?など確認してもらいます。問題が無く、納得された時点で本止めします。重要なステップです。

横方向から見たところ。ミラー像。中に金属のフレームが入っていることを感じさせない自然な仕上がりだと思います。

最近ではジルコニアという素材を用いた金属を一切使わない最先端のブリッジもあります。
メタルボンドよりもさらに審美性に優れます。(参考→9月の診療より-審美歯科-ジルコニアクラウン)








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見事!
素晴らしいですね!
綺麗ですね!
私も須田歯科に行きたくなりました。
(ちょっと遠いなあ~)
綺麗ですね!
私も須田歯科に行きたくなりました。
(ちょっと遠いなあ~)
Re:見事!
>アンクルンさん
いつもありがとうございます!
横浜にも須田歯科さんはあるようですが、面識はありません。
菊名に私が勉強のため(大阪から)通っていた歯科があり、私の尊敬する先生がおられます。必要の際はご連絡ください。
いつもありがとうございます!
横浜にも須田歯科さんはあるようですが、面識はありません。
菊名に私が勉強のため(大阪から)通っていた歯科があり、私の尊敬する先生がおられます。必要の際はご連絡ください。