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大阪市東成区 森ノ宮・玉造の歯医者 須田歯科のブログ。臨床や臨床を離れた日常生活で見たこと・聞いたこと・感じたことなど・・

2009.02.28 Sat
ルシトーンを使った片側タイプのノンクラスプデンチャーの症例です。
当院ではポリカーボネート系のジェットカーボという樹脂を採用してきましたが、以前からナイロン系のルシトーンという樹脂もイイよ、と技工士さんや補綴科出身の先生に聞いていたので採用することに。

ナイロン系の欠点は修理やリライニングが困難または不可能ということですが、ポリカーボネート系より軟らかいので、取り外し等、患者さん自身での取り扱いは楽である、という利点があります。ただ軟らかいと、かみ合わせの力が逃げるので、硬い素材より、咬む効率は落ちます。わかりやすく言うと、硬い地面の上に置いた風船を上から押さえていくと破裂しますが、水の上では反作用が働かず、破裂しないということです。

ルシトーンはナイロン系の中で、よりジェットカーボに近い硬さを持っているため、顎堤(歯ぐきと骨)の吸収の少ない少数歯欠損のケースでは適用となると思います。

50代男性。地方に単身赴任中ですが毎月1回は帰阪来院され、歯のクリーニング等を欠かさない方です。右上の奥歯2本が欠損。
nc09022701.jpg
模型上でかみ合わせの方向から。個人トレーで印象(歯型)をとり、超硬質石膏で模型を作っています。コストはかかりますがより精度の良い入れ歯を作るため。妥協できません。
nc09022702.jpg
銀色の部分は「レスト」といって咬んだときの入れ歯の沈み込みを防止します。これが無いと入れ歯が歯ぐきに食い込んで痛みの原因になります。
nc09022703.jpg
実際の口の中で。左が未装着、右が装着したところ。
nc09022704.jpg
nc09022705.jpg

経過を診ていきたいと思います。
歯科衛生士の「流れ星」さん、コメントお待ちしています!

当ブログでのノンクラスプデンチャーのカテゴリーはこちら
須田歯科Web Siteでのノンクラスプデンチャーの解説はこちら


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