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大阪市東成区 森ノ宮・玉造の歯医者 須田歯科のブログ。臨床や臨床を離れた日常生活で見たこと・聞いたこと・感じたことなど・・

2009.06.06 Sat
歯の衛生週間ですし、たまには歯の話でも。。今回はメタルボンド・ブリッジの症例です。
虫歯や歯周病で歯が抜けた、あるいは抜いた場合のその後の治療法は大きく分けて3つあります。

メタルボンド・ブリッジ

それぞれの治療法の特徴、メリット・デメリットをざっくり書くと次のようになります。

2008.06.20 Fri
歯にカブセモノをする時に、そのカブセモノがどのくらいもつのか?耐久性はどうなのか?ということが気になると思います。自費のカブセモノを選択する場合はなおさらかと思います。自費のカブセモノの中で最もポピュラーなものといえばメタルボンドですが、審美性と耐久性を兼ね備えており、優れたカブセモノです。しかしメタルボンドそのものはあまり変化しなくても、10年近く経つと歯を支える歯ぐきや骨が必ず変化します。そこでメタルボンドを装着してから年数が経過した場合にどうなっているのか、当院の症例にて紹介したいと思います。(装着当初の写真を撮っていなかったので現在の写真のみです)

上顎は右上の糸切り歯(画面では真ん中から左へ3本目)以外がメタルボンド。下顎は左右奥2本ずつ。平成11年に装着。60代後半(当時50代)女性。左上2番目(画面では真ん中から右へ2本目)のメタルボンドと歯ぐきの境目に注目。
mb200600.jpg

少し角度を変えて。白矢印部分の歯ぐきがやせて(退縮して)、もともと歯ぐきの中に収まっていたメタルボンドの縁(マージン)の金属部分が露出して黒っぽく見え、いわゆるブラックマージンという状態になっています。虫歯ではありません。
mb200607.jpg

右下奥の状態。矢印部分の歯ぐきが退縮しています。歯ぐきの退縮は老化現象の一つとして生理的におきますが、個々の歯を取り巻く環境や、間違った歯磨きなどによって、退縮のスピードや量が影響を受けます。特に硬い歯ブラシの使用や、強くこすりすぎるなど、過度のブラッシングによって歯ぐきの退縮は進みやすいと言われています。
mb200602.jpg

上顎をかみ合わせの方向から見たところ。クリックで拡大します。左右の奥歯はブリッジになっています。メタルボンドそのものには変色や欠けたりとかはありません。上顎の内側の歯ぐきは厚みがあるため、外側(唇・ほっぺた側)に比べて退縮しにくくなっています。
mb200603.jpg

パノラマレントゲン像。根っこの真ん中に見える白い筋は根管治療のなごりです。根を取り巻く骨には異常は見られません。
mb200608.jpg


ポイントをまとめると、

・9年経過したメタルボンドそのものには変色や破折などは見られない
・歯ぐきは生理的に退縮をおこす。退縮は生理的以外にいろいろな要因によって修飾される。
・そのため、何年後にどれくらい歯ぐきが退縮するかの予測は困難。
・過度のブラッシングによって歯ぐきの退縮が進む場合がある。
・メタルボンドの場合、歯ぐきが退縮するといわゆるブラックマージンという状態になることがある。
・ブラックマージンは同じく口の中でもすべてのメタルボンドでおきるわけではない

歯ぐきの過度の退縮がおきると、原則として元に戻りませんが、ブラックマージンは虫歯ではないので、見た目が気にならないようであれば、ブラッシングに気をつけてそのまま様子を見ればよいと思います。見た目が気になる場合は、やり替えることになりますが、その場合は金属のフレームのない、オールセラミック、オールジルコニア、ハイブリッドレジン・クラウンを選択するとよいでしょう。

当院のメタルボンドなど審美歯科解説ページは→こちらです。


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2008.05.08 Thu
以前上の前歯のメタルボンドの症例をUPしましたが、今回は下の糸切り歯と小臼歯のケースです。
「食べ物がつまるのと歯の見た目が大きいので新しくセトモノの歯を作って欲しい」。70代女性。
というわけで新しく作ります。白矢印は平成12年に私が装着したメタルボンド。8年経過するとメタルボンドといえども欠けてくることがあります。この程度だとさっと削って丸めれば済みます。
mb10.jpg

別角度から。クリックで拡大します。糸切り歯の方は一部虫歯がありますが、装着前に虫歯検知液等を使用して完全に除去します。この患者様は歯ブラシとフロスを使用してしっかりと歯磨きをされます。画面中央の三角形の歯ぐきの所に、ミカンの皮のぶつぶつ模様に似たものが見えるでしょうか?これはスティップリングというもので、歯磨きがしっかりできていると歯ぐきが引き締まり、このような模様が現れます。必ずしもすべての歯ぐきに出現する訳ではありませんが、歯ぐきの健康度のバロメータの1つにはなります。歯ぐきが健康だとかぶせたメタルボンドも長持ちします。
mb11.jpg


あなたの歯ぐきスティップリングはありますか?

当院のメタルボンドなど審美歯科解説ページは→こちらです。


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2008.02.19 Tue
メタルボンドというカブセモノがあります。金属のフレームの上にセラミックを焼き付けたものです。俗に言う「セトモノの歯」、とはメタルボンドのことを指します。身近な例では七宝焼き琺瑯(ほうろう)と製法が似ています。

さて、天然の歯の構造を断面で見ると、中央に歯髄(毛細血管や神経)、その周りを象牙質、さらに一番外側をエナメル質というように、それぞれ色や光の透過性の異なる部分が層状になっています。したがって歯の色はノッペリした「白色」ではなく、それぞれの構造の出す色や光の透過、屈折、反射などにより、「白っぽく見える色」として発色しています。

健康保険の「前装冠」が金属のフレームの上に白いノッペリした「硬質レジン」のペーストを盛りつけて光をあてて固めて作るのに対し、メタルボンドでは天然の歯の象牙質やエナメル質に相当するセラミックを何層かに分けて盛りつけて焼き上げるため、天然の歯に近い色調の再現が可能です。ただし、中に金属のフレームが入っているので、光の透過性に関しては金属の入っていないオールセラミックに一歩譲ります。

20代女性。矢印の2本がメタルボンド。「前装冠」だとここまでの色は出ません。
mb3.jpg

数週間の仮ドメからはずした状態。白く見えるのは仮ドメ用のセメント。ほとんど溶けていないのがわかります。溶けていないということはメタルボンドの適合が良く、縁から唾液等が浸入していないということです。
mb4.jpg


次は60代女性。上の前歯6本のメタルボンド・ブリッジです。約15年前に別の医院で入れてもらったとのこと。真ん中の2本の歯が欠損しており、糸切り歯から糸切り歯までブリッジになっています。矢印の所に虫歯ができているのと先っぽが貝殻のように欠けてきています。ブリッジですので丸ごとやりかえます。歯ぐきの青い部分は、このブリッジを入れるときにできた物と思われます。入れ墨のような物です。ご本人が気にしておられないので触りません。
mb0.jpg

とりあえず仮歯に置き換えます。とりあえずといっても仮歯は新しく歯を作っていく上で色々な情報を提供してくれます。ですから気は抜けません。仮歯を装着したところ。
mb2.jpg

納品時。技工士が持ってきてケースから出したところをパチリ。クリックで拡大します。
mb5.jpg

口腔内にset。もともと入っていた歯のようにとにかく白い歯を、ということで周囲の歯より白めの色になっています。最近は周囲の歯の色より白めを希望される方が多い傾向にありますね。様子を見ていただくため、本日は仮どめです。
mb9.jpg

数日間仮どめして咬み合わせや形、色など納得されたら本どめします。

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