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大阪市東成区 森ノ宮・玉造の歯医者 須田歯科のブログ。臨床や臨床を離れた日常生活で見たこと・聞いたこと・感じたことなど・・

2010.09.09 Thu
先月記事にした8月の診療より-左下奥歯2本のインプラントの続編です。前回は左下奥の欠損部に埋入したインプラントに仮歯を入れるところまで治療が進みました。今回は仮歯から1ヶ月(インプラント埋入から2ヶ月)後に、予定通りメタルボンドを作製し装着しました。

これは1ヶ月前の仮歯を入れる直前の状態。はぐきからニョキニョキ出てる2本の金属棒のようなものがインプラント。
奥歯2本のインプラント@須田歯科
精密な歯型をとって模型を作ります。ピンク色の部分はシリコンゴムで口の中の歯茎の形をそのまま再現しています。かぶせた歯が歯茎と調和し、歯の掃除がしやすくするために必要なのです。
インプラントとメタルボンド
模型上で完成したメタルボンド。メタルボンドが何かは→当ブログメタルボンドカテゴリーをご参照ください。
インプラントとメタルボンド
仮着といって仮止めですが実際の口の中での状態。周りの歯や歯ぐきと調和し、中にインプラントが入っていることがまったくわからない仕上がりだと思います。ちなみに上の奥の銀歯の中も15年ほど前に埋入したインプラントが入っています。
インプラントとメタルボンド
前から見たところ。ちょっとピンぼけですが。。骨と歯茎だけだった所にインプラントの支柱が立ち、その上にメタルボンドをかぶせて命が吹き込まれ、歯が誕生しました。ただしこれで終わりではなく、長持ちするよう定期的なメインテナンスが必要です。むしろこれからが治療の始まりとも言えます。
インプラントとメタルボンド

反対側の欠損にはノンクラスプ・デンチャーが装着してありますが、今回のインプラントのオペやその後の経過、そして何よりインプラントの方が違和感が無い事を実感され、左のインプラント治療が終了次第、こちら側もインプラント治療をすることになりました。

近々インプラント・オペ予定なので経過とともに記事にする予定。

その他歯の治療症例の記事としては、今年度上半期の症例より、

メタルボンドブリッジ9本、13本、12本(個歯トレーを使って)
根管治療の経過症例、難治症例
不評だった透明なノンクラスプデンチャー
ハイブリッドレジン・クラウン

などなど。。

特に根管治療に関しては最近の若い先生はあまり好きではないと聞きます。
私もまだ若いですけど(笑
しかし根管治療に自信を持って取り組めないと補綴の大きなケースもできませんし、予後も望めません。根管治療のホントのツボは何なのか、ドクター向けにも偉そうに記事にしようと思います。

乞うご期待。

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大阪市東成区 森ノ宮・玉造駅近くの歯医者 須田歯科オフィシャルサイト

2010.08.03 Tue
6、7月はインプラント治療のラッシュでした。今月になって落ち着いたので症例をUPします。実は先日のエアコンがぶっ壊れるそして大量の氷を買う不審な男 の記事に登場した、エアコンが壊れた灼熱地獄の中でインプラントのオペをした患者さんの症例です。ほぼ1ヶ月経過し、予定通り仮歯を装着することになりました。

術前のパノラマレントゲン。左下奥(画面では向かって右側)に2本のインプラントを埋入し、かみ合わせを回復する治療です。欠損は5、6、7番目の3本ですが、今回は予算の都合などで2本となりました。骨に一部見られる陰影(@の上の方)は半年ほど前に抜歯した名残です。また、左上2本は10年以上前のインプラント治療です。
奥歯2本のインプラント@須田歯科
埋入後(術直後)のパノラマレントゲン。口の中の画像は割愛いたします。
奥歯2本のインプラント@須田歯科

そして昨日、一ヶ月後の口の中の状態。インプラントの周りの歯茎はキレイです。
奥歯2本のインプラント@須田歯科
歯周ポケットも2本とも全周で2ミリ以下でプラークコントロールも良好。患者さんの丁寧かつ継続的なブラッシングの賜物であります。
奥歯2本のインプラント@須田歯科
そして仮歯を装着。インプラントが「歯」に生まれ変わる瞬間です。
奥歯2本のインプラント@須田歯科
仮歯のミラー像。
奥歯2本のインプラント@須田歯科
正面観。画像が傾いていてスミマセン。青矢印部分が今回インプラントに仮歯を装着した部位。反対側の欠損にはノンクラスプ・デンチャーが装着してありますが、今回のインプラントのオペやその後の経過、そして何よりインプラントの方が違和感が無い事を実感され、左のインプラント治療が終了次第、こちら側もインプラント治療をすることになりました。
奥歯2本のインプラント@須田歯科

当院で扱っているインプラントは順調に経過すればこのように埋入してから約1か月で仮歯が入り、咬めるようになります。そしてさらに1か月後に仮歯を最終的な本歯(メタルボンド)に置き換えて治療はひとまず終了となります。このケースはメタルボンドのセット、そして反対側のインプラント治療についても治療の進行に合わせて随時UPしようと思います。

インプラント治療について調べている方、不安に思っている方、あるいは須田歯科でインプラント治療を受けてみたい方などに少しでもご参考になればと思います。

このブログでのインプラントカテゴリーは→こちら
当院Websiteでのインプラント解説ページは→こちら

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2010.07.02 Fri
昨日は午後からインプラントオペでした。しかし何というか貴重な体験でした。。
エアコンがぶっ壊れ、30℃を越える中でのオペ。

一昨日、患者さんにはエアコンが壊れ冷房ができないのでオペ延期しましょうか?
と確認の電話を入れたのですが

私は全然大丈夫。先生こそ大丈夫?

と余裕の返事なので予定通り決行することに。
とはいうもののオペはよりにもよって2時30分からという最も暑い時間帯です。
私はともかく患者さんやスタッフが熱中症にならないか心配です。

朝、近所のスーパーでロックアイスとミネラル・ウォーターやお茶を購入。オペ後の一息のためにスタッフの好きなカフェラテも買って冷蔵庫にぶちこんでおきました。

午前診を何とかこなして昼休みに再びスーパーにて行って

ロックアイスをあるだけすべて(18袋ほど)

買いました。

その光景をみていた周りのお客さんの

「何でこの男は氷ばかりを買うん?」
「大量の氷を買っていったい何をするつもり?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・???」


などと不審がるような視線が少し痛かったですが、知ったこっちゃありません(笑
帰りの自転車があっちへフラフラこっちへフラフラ、酔っ払いのカトちゃん状態でしたが(笑

何故氷を大量に買ったかというと・・・・

スタッフのМさんの「扇風機の前に氷を置くと少しましになるのでは」、に「やれる事はやってみよう」と思ったからです。

6台の扇風機と大量の氷に守られて30℃を越える熱気をはねのけながらいつものようにオペをすすめて行きます。
途中スタッフが出血をバキュームで吸引している時に私が寛平ちゃん風に「血い吸うたろか?」と言ったのは決してふざけているわけではなく、「泣くが嫌さに笑い候」といったところであります。

オペは無事終了し、綺麗に2本入りました。1ヶ月後には仮歯が入り、かみ合わせを開始。2ヶ月後にはメタルボンドをsetしてひとまずインプラント治療は終了。あとは定期的なメインテナンスに入ります。
患者さん、そして歯科衛生士のMさん、歯科助手のMさん、アシストのNさん、お疲れさまでした。


さて、エアコン。。

昨日から借りることになった4階の部屋のエアコンと全く同機種だったので、故障した室外機を4階のと繋ぎ直す夕刻からの移植手術がうまくいって何とか早期に復活しました。。4階を借りていなければできなかった事です。神様はなかなか手の込んだ台本を書いて試練を与えてくれます。

しかし室外機を失った4階のエアコンは室内機も使えない状況で、そもそもエアコンは室内機と室外機を別々に販売することはできないそうで(D社だけ?)、結局新しいのを買わないといけません。それが見積りで80マンとか、70マンとか・・・・・
4階はミーティングルームなどにする予定なので家庭用のちょっとイイやつで逃げようかなと思ってます(微笑


あっ、あわてて買った5台の扇風機、どうしたらええんじゃあああああ!!!

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2009.12.05 Sat
歯が大きな虫歯や歯周病、あるいはヒビが入ったり割れたりしてどうしても保存不可能な場合、残念ですが抜歯となることがあります。

抜歯した歯の両隣に健康な歯がある場合、抜歯後の治療法として大きく分けて3つあります。
それぞれの治療法の特徴、メリット・デメリットをざっくり書くと以下のようになります。

1.ブリッジ
両隣の歯を削って歯型をとり、連なった形の歯(ブリッジ)を装着します。取り外し式ではなく、セメントで固定してしまう方法です。材質の違いにより健康保険、自費の両方があります。 →メリットは固定式であり、自分の歯のように咬めること。デメリットは両隣の歯を削らなければならないこと。歯間ブラシを使って掃除をする必要があること。

2.部分入れ歯
両隣の歯に金具などで入れ歯を固定する方法。材料、設計の違いで健康保険、自費の両方があります。 →メリットは両隣の歯をほとんど削らないで済むこと。デメリットは取り外し式で管理が必要であること。金具や人工の台座に違和感が出やすいこと。

3.インプラント
チタン製の人工歯根を骨の中に埋め込み、その上にカブセモノをして失った歯を回復させる方法。 →メリットはブリッジのように両隣の歯を削らないこと、入れ歯のように取り外し式ではないこと。デメリットは骨を削ること、健康保険がきかないこと。
  
あと、抜いた後放置するという方法もありますが、支えを失った隣の歯が徐々に前に倒れてきたりして、結局は後日、より複雑な治療が必要になることが多く、メリットはないでしょう。

さて、今回のケースは、根っこに大きな虫歯ができていて顎の骨の所まで虫歯が進行し、ヒビが入ってるため保存が困難で抜歯になりました。抜歯の前に上記のような3通りの治療法とメリット・デメリット、費用等を説明した結果、インプラントによる治療を希望されました。20代女性。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
抜歯後直ちにインプラントを埋めるのでなく、骨にあいた穴がキレイに埋まるまで数ヶ月待つ必要があります。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
その間に奥の歯が手前に倒れてこないよう、この様な簡単な部分入れ歯を入れてもらいます。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
装着したところ。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
インプラントオペ時。上が埋入直後。下が縫合後。このようなケースですと大体30~40分で終了です。インプラント相当部の歯肉のパンチアウトはしていません。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
今回使ったインプラント。1ピースタイプ。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
術後約1~2ヶ月で歯ぐきはこの様にキレイになります。歯周ポケットは全周で1~2ミリ。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)
メタルボンド・クラウンを装着してフィニッシュ。
下顎のインプラントの症例(須田歯科)

このように中間部の歯がなくなった場合は、両隣の歯を触らない治療法=インプラントが最も適した治療法だと思います。治療がシンプルであれば予後も期待できます。

当院のインプラントの解説ページはこちらです。
http://sudashika.jp/implant.html

いつも応援ありがとうございます!
 
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2009.02.09 Mon
歯が大きな虫歯や歯周病、あるいはヒビが入ったり割れたりしてどうしても保存不可能な場合、残念ですが抜歯となることがあります。

抜歯した歯の両隣に健康な歯がある場合、抜歯後の治療法として大きく分けて3つあります。
それぞれの治療法の特徴、メリット・デメリットをざっくり書くと以下のようになります。

1.ブリッジ
両隣の歯を削って歯型をとり、連なった形の歯(ブリッジ)を装着します。取り外し式ではなく、セメントで固定してしまう方法です。材質の違いにより健康保険、自費の両方があります。 →メリットは固定式であり、自分の歯のように咬めること。デメリットは両隣の歯を削らなければならないこと。

2.部分入れ歯
両隣の歯に金具などで入れ歯を固定する方法。材料、設計の違いで健康保険、自費の両方があります。 →メリットは両隣の歯をほとんど削らないで済むこと。デメリットは取り外し式であること。金具や人工の台座がどうしても違和感があること。

3.インプラント
チタン製の人工歯根を骨の中に埋め込み、その上にカブセモノをして失った歯を回復させる方法。 →メリットはブリッジのように両隣の歯を削らないこと、入れ歯のように取り外し式ではないこと。デメリットは骨を削ること、健康保険がきかないこと。
  
あと、抜いた後放置するという方法もありますが、結局は後日、より複雑な治療が必要になることが多く、メリットはないでしょう。

さて、今回のケースは元々差し歯が入っていましたが、根っこに大きな虫歯ができていて顎の骨の所まで虫歯が進行し、また歯にヒビが入っていたこと、根っこの先に膿が溜まっていることなどから保存が困難で抜歯になりました。抜歯の前に上記のような3通りの治療法とメリット・デメリットを説明した結果、インプラントによる治療を希望されました。30代女性。
implant090200.jpg
平成20年7月抜歯。このように根っこの先に膿が溜まっていたケースでは、抜歯後骨が綺麗になるまでインプラント埋入前に数か月待たなければなりません。画像はありませんが、その間、奥の歯が手前に倒れてこないよう部分入れ歯を装着しています。また、骨が少しでも無くならないように、抜歯時に対策をしてあります。
implant090201.jpg
抜歯後約5か月経過の11月末にインプラントを埋入。いつものようにシンプルなワンピースタイプのインプラントを採用。画像はさらに埋入後2か月経過の先月末で仮歯をはずした状態。インプラント周囲の歯周ポケットは全周にわたり1ミリ。非常に良好な状態です。もちろんご自身での歯磨きを丁寧かつしっかりされた賜物でもあります。
implant090202.jpg
implant090203.jpg
implant090204.jpg
歯型をとって模型上でハイブリッドレジン前装冠を作製。クリックで拡大します。
implant090206.jpg
ハイブリッドレジン前装冠をズームアップ。クリックでさらに拡大。前装冠なので中に金属のフレームが入っているわけですが、審美性は問題ないと思います。
implant090207.jpg
実際の口の中で。今月になり、1本の歯が誕生しました。どうです?中にインプラントが入っているとは思えないほど自然な感じでしょう?
implant090208.jpg

このようにインプラントは的確な診断の元、確実なステップを踏めばブリッジや部分入れ歯に比べて、より天然歯に近い状態に再現が可能です。しかしインプラントは虫歯にはならないものの、根っこができるわけですから歯周病になる危険性は自分の歯と同じです。したがって自分自身での歯磨きや、定期的な歯科医院でのクリーニングなどのメインテナンスが非常に大事です。逆にメインテナンスをしっかりやれば充分な予後が期待できると思います。

平成9年(約12年前)にこのインプラントの研修に参加した時は、私自身その予後について懐疑的でしたが、今では上記のように信頼できる治療法であります。

歯が無くなりそう、あるいは無くなってお困りの際は是非ご相談下さい

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